絶対に通してはいけないアタック24時
ちょっと疑問に思うプレイングを見たので。
将軍ザイフリートで相手のG2Rを殴るという手なんですが、正直あんまり良い手じゃないと思っています。
盤面の例を挙げると
パワー36000(13000+10000+8000+5000)
・中央 ザイフリート+フォース+スキル1回使用
パワー33000(13000+10000+10000)
・左列 バウンサー(ザイフリート効果)とゲイリー
パワー27000(9000+10000+8000)
こんな感じです。
防御側はプロテクトのクランで、V12000、Rが両方の列に計4体いる状態です。
スパイク側は、まず右列でVにアタックしてきました。要求値も高くヒット時効果も無いためノーガードし、ダメージトリガーはありませんでした。
次に中央のザイフリートがRのパワー9000にアタックしてきました。
防御側は少し考えて、ノーガードを宣言します。
ここがよく分かりません。攻撃側も、防御側もです。
まず、ザイフリートのアタックはヒットさせることで2アド生みます。攻撃回数の1回増加と、防御側のリアガードの退却(焼き)です。(今さらかもしれませんが、ヴァンガ―ドというゲームは攻撃すること自体がアドバンテージを生んでいます。相手は1点ダメージを受けるか、手札を減らしてガードするかを強要されているからです。)
このことから、ザイフリートは「絶対に通してはいけないアタック」ということが分かります。通してしまうと実際のアドバンテージだけでなく、ややオカルトですが相手が「ノッてしまう」というスパイク側に有利な雰囲気が出始めます。
次に、パワー33000のVのアタックは、相手が12000でも9000でも要求値は変わりません。シールド35000で2枚貫通、45000で完全ガードです。
要求値が同じなので、守れるハンドがあるなら「絶対に通してはいけないアタック」は守るべきです。ここをしのげば、スパイク側は左側の列で殴ってターンエンドです。それ以上はありません。
さて、先ほどの状況で防御側がノーガードを宣言したあとのツインドライブで、まんまと☆がめくれます。効果はすべてジャガーノートに!
クリティカルとパワーが上昇したジャガーノートが起き上がり、防御側の前列のアタッカーが焼かれました。
その後、パワー33000クリティカル2のジャガーノートがVにアタックしてきました。その2点は受けたら死んじゃうので、防御側はハンドからプロテクトのギフトマーカーを出して守ります。
完全ガード持ってんじゃん!!
ザイフリート守れたじゃん!!
「絶対に通してはいけないアタック」をみすみすスルーして、防御側は結果としてプロテクトを消費した上でリアガードを2体失っています。なぜノーガードだったのか謎です。
ザイフリートを守ればスパイクは3パンしかできません。しかも最初に殴ってくるRはだいたいパワーが高いだけで無害です。ダメージに余裕があれば受けることができるので、残りのVとRのアタックを守るだけです。プロテクトなら相手のパワーがどんなに高くても、完全ガード2回で手札消費は4枚です。ソウルセイバーで6枚以上を削りにくるロイパラに比べたら余裕です。
今度はスパイク側の目線です。
ザイフリートのアタックは「絶対に通してはいけないアタック」です。
相手は守れるシールド値や完全ガードがあれば意地でも守ってくると予想します。
要求値の基本を無視してRを攻撃するよりも相手のVを攻撃する方が、守れなかった場合に甚大な被害を与えることができます。
つまりRを殴る意味が基本的に存在しません。でもRを殴りました。謎です。
相手がザイフリートのスキルを理解しているかどうか探る場合は、Rへのアタックも無くはないかもしれません。上記の例のようにRを殴ることで実際アドバンテージを得るとともに、「相手はスパイクを理解していない」という情報が分かります。
それでも先攻3ターン目のザイフリートならVへアタックして通ればほぼ勝ちなので、Rを殴るのは悪手じゃないかと思います。やるとしたら、後攻3ターン目で先行のG3の攻撃を受けた後に、相手の腕前を探るためにザイフリートでRへアタックという感じでしょうか。
あと、ザイフリートでVを殴って2貫を張られたら、デッキの圧縮状況によってはツインドライブの1枚目をザイフリートに乗せて2貫ブチ抜きのプレッシャーを与えることができますが、R殴って2貫張られたらブチ抜き狙うよりおとなしく残りのR列に振っちゃって、甘えた2貫を許しちゃうのも、あんまり好みじゃないです。
以上、個人的な感想でした。