VG初級講座1「要求値ってなんですか」
ヴァンガードは7年続いてきたコンテンツだけあって、プレイヤーの間で自然発生的に広まって当たり前のように共有されている知識や言語があります。
今年の春からヴァンガードを始めた人だと「?」となったり、ヲタクが専門用語でドヤってきて不快になったりしてないかと心配になります。
そんな訳で、今回から数回に渡ってヴァンガードの初歩の初歩をエラそうに記事にしてみようかと。主観たっぷりで書くつもりなのでツッコミはご容赦ください。
今回は「要求値」について。
このブログでも「15000要求」とかすでに書いてるので今更って感じもしますが、これを抜きにVGは説明できないので、最初はここからのお話です。
「要求値」とは
アタックに対してガードを最低限成立させるために「要求」されるシールドの「値」です。
パワー13000の騎士王アルフレッドに、パワー13000のドラゴニックオーバーロードがアタックした場合の要求値はいくらでしょう?
答えは「5000」です。
ガード自体は「5000以上」のシールド値で成立しますが、要求値は最低限必要な値なので「5000」です。
また、ヴァンガードのシールド値は基本的に5000刻みなので、「5000」要求は「要求値」としては一番小さいものになります。
先ほどの例でドラゴニックオーバーロードがソウルブラスト1(たいがいSB1と略されます)してパワーを23000まで上昇させてからアタックしてきた場合の要求値はいくらでしょう?
もう分かりますね。答えは「15000」です。
これが要求値の概要です。
では、なぜヴァンガードで要求値が重要なのか。
このゲームの勝利条件のひとつに「6点のダメージを与える」というものがあります。
相手も自分も、先に6点ダメージを与えるためにアタックをします。
アタックを受ける防御側(自分のターンじゃないプレイヤー)は、その攻撃をガードせず受けてダメージチェックを行うか、手札からガーディアンをコールもしくはインターセプトによりガードを行うかを選択し実行します。
相手がすでに5点のダメージを受けていて、相手の盤面にインターセプトできるユニットは無く、手札のシールド値も合計で50000と仮定します。
この場面で、あなたの攻撃の要求値が55000以上ならば6点目のダメージを与えることができます。
また、あなたの攻撃の要求値が50000だとその攻撃は防がれてしまいますが、その後にもう1度5000要求でもいいので攻撃できれば6点目のダメージを与えることができます。
このようにヴァンガードというゲームは、相手が用意できるシールド値を乗り越えるか、削りきることで先に6点のダメージを与えた方が勝つようになっています。(ヒールトリガーのことは、いったん脇に置いておきましょう)
勝つために、いかに効率よく相手のシールド値を減らしていけるか。その指標となるものが要求値という訳です。
シールド値は現在のスタンダードだと4種類あります。
・G2ユニットの多くが持っている「5000」
・G1ユニットの多くが持っている「10000」
・クリティカルトリガーやフロントトリガーが主に持っている「15000」
・ヒールトリガーが持っている「20000」
これらに加えて、守護者(センチネル)だけが持つ「ヒットされない効果(完全ガード)」というものもあります。
アイアンキラーというノヴァのG2のユニットがいます。
このユニットはパワー9000ですが、ヴァンガードにアタックした時に自分のリアガードが3体以上いると+5000されて14000のパワーになります。
14000で相手のパワー13000のVにアタックすると、上記のどのシールド値を持つカードでも防がれてしまいます(5000要求)。
デスアーミーガイというパワー9000のユニットでアイアンキラーをブーストすると、アイアンキラーのパワーは9000+5000+9000で23000になります。
こうなると15000要求になります。防御側はクリティカルやヒールトリガーを持っていない限り、「10000+5000」というように手札等を2枚以上使わないとガードできなくなります。
スキル発動状態のアイアンキラー+デスアーミーガイの縦列の攻撃に、フロントトリガー等でさらにパワーが10000加算されると要求値は「25000」となります。「25000要求」はガードするならば確実に相手の手札を2枚以上消費 させる強力な攻撃です。
相手の手札を1枚でも多くガードに消費させるように仕向けるのが「要求値」のポイントになります。
「要求値」はデッキ構築の段階と、実際のプレイ時のリアガードの配置で意識していくことになります。
そして現状のスタンダードで意識しなければいけない要求値は「23000」です。
なぜ「23000要求」が必要なのかは次回にしましょう。
ご精読ありがとうございます。