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トレーディングカードゲームのことをつらつらと

VG初級講座2「有効な要求ってなんですか」

始めに、このブログに限らずいろんなヴァンガードの記事で使われている略語を説明しておきます。覚えておいて損はないかと。

 

V=ヴァンガードもしくはヴァンガードサークルのこと

R=リアガードもしくはリアガードサークルのこと

CB=カウンターブラストのこと

CC=カウンターチャージのこと

SB=ソウルブラストのこと

SC=ソウルチャージのこと

G=グレードもしくはガーディアンサークルのこと

完ガ=守護者(センチネル)のこと、完全ガードの略

☆=クリティカルトリガーのこと

引=ドロートリガーのこと

治=ヒールトリガーのこと

前=フロントトリガーのこと(だけど新しいトリガーだからまだフワフワしてる)

ダブクリ=ツインドライブでクリティカルトリガーが2枚出ること、最悪死ぬ

ダメトリ=ダメージチェックで何かのトリガーが出ること

ハンド=手札のこと

マリガン=ゲーム開始時、スタンドアップ前の手札引き直しのこと

スペコ=スペリオルコールのこと、スキルでデッキなどからRにコールすること

パンプ=パンプアップの略、パワーの数値が何かの効果で上昇すること

焼き=Rを退却させるスキルのこと

殴る=相手のVやRへ攻撃を行うこと

パン=パンチの略で攻撃回数などを指します(焼きたて美味しいではない)

武装ゲージ=なにそれカッコイイ

 

では前回の続きです。

「23000のパワー」がなぜ必要とされるのか。ここから説明します。

(前回の文末で「23000の要求値」と言っていますが、正しくは「23000のパワー」で、要求値としては「15000」がお伝えしたかった内容です)

 

現状のスタンダードでVのパワーはフォースクランの13000が基準となります。

プロテクトやアクセルクランのV12000は単純に数値が劣っているだけなので、13000を指標にしていれば12000も攻略できていることになります。大は小を兼ねる。

さて、13000のVにアタックしてダメージを取ろうとすると、攻撃側は原則13000以上のパワーでアタックすることを求められます。要求値でいうと「5000要求」ですね。

では、パワー13000のユニットを3体並べて相手の13000Vにアタックしてみましょう。

最初の「5000要求」の攻撃を相手がノーガードした場合、ここでダメージトリガーが出てしまう(「ダメトリを踏む」なんて表現したりします)と、相手のVにパワー10000が加算され、パワーが23000になってしまいます。こうなると残り2体の13000の攻撃側のユニットはアタックが届かなくなってしまいます。

もうお分かりかと思います。

あらかじめダメージチェックでトリガーが出ることを想定し、攻撃するユニットのパワーをブーストやスキルで23000以上にしておくと攻撃の無駄が減ります。

相手のダメージトリガーをケアするので、こういう考えを「ダメトリケア」と言います。

 

また、23000のパワーは13000の相手に「15000要求」を取ることができます。

この数値は☆や前トリガー1枚で防がれる数値ですが、相手がこれらのトリガーを手札に持っていない限り、「5000+10000」のように2枚のガーディアンを消費させることができます。

前回説明したように、ヴァンガードは主にお互いの手札のシールド値を削りあうゲームです。

G3にライドした後、通常の状態であれば「ターン開始時のドロー」と「攻撃時のツインドライブ」で毎ターン手札が3枚増えることになります。

また、アクセルクランでない限り攻撃できるユニットはVとR2体の合計3体です。

1回の攻撃で相手の手札を1枚しか減らせない攻撃を続けていると、いつまでたっても相手の手札のシールド値を削ることができません。(もちろん、相手もライドしたりリアガードを展開したりと手札を使うことはありますが、相手はガードせずにダメージを受けて手札を温存する選択も出来ます。)

そこで1回の攻撃で2枚以上相手に手札を消費させるようにすることがとても大事になっています。

 

パワー23000の「15000要求」はダメトリケアしつつ、2枚の手札を削れるかもしれない「最低限の要求値」です。

ここで今回のタイトル「有効な要求」を考えます。

 

15000が最低限なら「20000要求」はどうでしょう。

これは治トリガー1枚で防がれる要求値です。治はどのデッキも4枚までしか入れられないため、手札にそう何枚もあることは少ないです。(そうは言っても運次第ですが)

相手の手札を2枚以上削れる期待値はかなり高いと言えます。

 

次に「25000要求」、パワー33000でのアタックを考えてみましょう。

これは現状のスタンダードのカードプールでは、必ず2枚以上消費しないと防げない要求値です。文句なしに「有効な要求」が取れています。

例えば、もうすでに5点のダメージを受けている相手に、パワー33000のアタックを3回(3パン)したとします。こちらのドライブチェックはトリガー無しと仮定したとしても、5点の相手はもうダメージを受けられないので全ての攻撃をガードしなければなりません。相手は6枚以上の手札(もしくはインターセプトできるユニット)の消費を強いられます。この攻撃を2ターン、3ターンと続けられれば勝利がグングン近づいてくることはイメージできるのではないでしょうか。

 

・最低でも23000以上のパワーで「15000要求」

・できれば28000以上のパワーで「20000要求」

・目指すは33000以上のパワーで「25000要求」

 

この「有効な要求値」を満たせるように意識して攻撃やリアガードの配置を行いましょう。

 

合わせて、「パワーライン」という単語も覚えておくといいかもしれません。

例えば、パワー23000でもパワー27000でも要求値は同じ「15000」です。

同様にパワー28000からパワー32000までの要求値は「20000」で一緒です。

これらを「パワーライン23000」や「28000ライン」などと言ったりします。

パワーの数値が違っていても要求値は同じグループだよ、ということです。

 

このようなパワーラインを作りやすいクランは、なんといってもロイヤルパラディン(ロイパラ)です。いくつか例をあげてみます。

 

・文武の賢者ジャーロンを前列のRにコールし、その縦列にパワー8000のG1ユニットがいて、他にもう1体Rが場にいるときに、相手Vにジャーロンがブースト付きでアタックすると「ジャーロン10000」「ブースト8000」「ジャーロンのスキルで5000」、合計で23000

・アルフレッドアーリーのスキルでスペリオルコールしたブラスターブレードを、パワー8000のG1ユニットでブーストすると合計で28000

 

イマジナリーギフト「フォース」が絡むともっと簡単です。

・パワー13000のG3ユニットをフォースが1枚置いてあるサークルにコールすると、パワー23000で15000要求

 

G3に騎士王アルフレッドがライドしたターンでよくある盤面が以下のようなものです。

・騎士王アルフレッドにライド、「フォース」は前列Rに置く

・騎士王のスキルで「フォース」が無い方の前列Rにブラスターブレードをスペコ

・ブラスターブレードの後列Rにパワー8000のG1ユニットを配置

・「フォース」が有る方の前列Rにジャーロンをコール

ジャーロンの後列Rにパワー8000のG1ユニットを配置

 

ブラブレ  騎士王  ジャーロン(フォース)

 G1          G1

 

こんな盤面です。要求値は……

 

左のブラスターブレードの列が10000+5000+8000で「23000」の「15000要求」

中央の騎士王が13000+10000で「23000」、2枚貫通でガードするなら「25000要求」

右のジャーロンの列が10000+5000+8000+10000で「33000」の「25000要求」

 

とても綺麗に要求が取れています。

このような理想の盤面(展開例)はデッキ構築の段階でイメージしておくといいでしょう。(イメージはお前の力になるって櫂くんも言っています)

 

 

さて、ここまでは相手Vへのアタックについて考えてきました。

でも実際のファイトでは、相手のRへアタックすることもありますよね。

 

ん?アクセルサークルのマキシマムライザーが32000で怖いからよく殴ります?

 

それは…ちょっと…

 

次回は、基本的な攻撃の仕方(殴り方)について説明します。

ご精読ありがとうございました。